BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーガッチャード 第22・23話感想

 蓮華の様子がおかしいことに気づき宝太郎たちが彼女を尾行すると、そこには蓮華をはじめ大勢の老若男女に囲まれてモテモテの謎の青年の姿が。青年の正体はなんとケミーの一体であるズキュンパイア。みんなを救うと豪語するズキュンパイアだが、彼には人間のエネルギーを吸収し自らのパワーに変えるという厄介な特性があり…。

 

 これまでのケミーとは異なり、格好はともかく見た目は人間にしか見えないケミー、ズキュンパイア。ケミーカードに描かれたイラストも女性向けスマホゲームにでも出てきそうな見た目で、改めてケミーとは何なのかと頭を抱えたくなりますね。若い女性はもちろんのことじいさんに至るまで魅了し、分け隔てなく愛情を傾けるズキュンパイア。間違いなくその気持ちは善意100%のものなのですが、彼自身が気づいていない特性のせいで命の危機すら危ぶまれるという今回の脚本を手掛けたのは井上亜樹子氏。シリアスさとトンチキさが変な具合にまじりあってるところが、まさに井上脚本の遺伝子という感じですね。

 

 今回からマジェードの新フォーム、ムーンケルベロスが登場。もともとサンユニコーンでも華麗な体術を見せていましたが、ムーンケルベロスはさらなる打撃特化という感じで、格闘戦を得意とするクロトーが変身したマルガムに対しても有利に戦闘を展開。さらに宝太郎の仲間となったズキュンパイアは、マルガムの中のケミーを魅了してマルガムの動きを封じるという能力を発揮。これさえあればほとんどのマルガムは楽勝なんじゃないかというぐらい便利すぎる能力で、今後出番がなくなりそうなのが早くも心配…。

 

 あとスパナ、ズッキュンとかいうトンチキなワードを聞いてギャグ落ちの危機を感じたのか、途中で逃げやがりましたね…。どうせお前もいずれはマコト兄ちゃんやゲイツみたいなオモシロキャラになるだろうに、無駄な抵抗を…。