BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ2

 大也たち届け屋に新たに舞い込んできた仕事は、極秘で来日した某国の大統領に極秘資料を極秘で届けるという、やたらと極秘だらけの仕事。入ったばかりの未来は大仕事の予感に大はしゃぎだが、そんな彼女に射士郎は認めてないぞと冷たい態度。ともかくも資料を受け取りに待ち合わせ場所に向かう2人だったが、そこにハシリヤンが生み出した苦魔獣・ソウジキグルマーが現れ周囲のものを手当たり次第に吸い込み始め、遂には依頼人が持っていた資料までが吸い込まれてしまう…。

 

 前回未来の服を買うためにブティックごと買い取ったことからもわかるとおり大也はものすごい大金持ちらしく、ブンブンジャーの秘密基地も彼の豪邸の地下にあることが判明。大富豪が個人でやってるヒーローってアメリカではアイアンマンやバットマンなんかがそうですけど、日本では割と珍しいですね。しかもブンブンジャー自体、ブンブンが大也のところにやってきたのがきっかけで始めたもので、ハシリヤンがやってきたこととは無関係らしく、悪の組織の出現とは無関係に結成された戦隊というのもまた珍しいです。新入りの未来に対してわかりやすく冷たい態度をとる射士郎、こういうクール系ブルーはいずれ面白おかしくいじられることになるんだぞ…と思いましたけど、一瞬フラッシュバックした彼と大也の過去を見る限り、どうやらゴーカイブルーみたいな過去があるようで、そうなるとまた事情が違ってきますね。この戦隊、いろいろと謎が深そうです。

 

 で、今回は掃除機怪人に吸い込まれた極秘資料をどうやって取り返すか、というのが目玉でしたが、未来を置いてどこかへ行ってしまった射士郎。そしてブンブンワゴンに乗って戻ってきた彼はソウジキグルマーをマジックハンドで拘束するとそのままスクラップ置き場へと運搬。反射的に周囲のスクラップを片っ端から吸い込み始めたソウジキグルマーだったが、とうとう吸収量の限界に達してノズルを詰まらせてしまう…と、ここまでの全てが射士郎の立てた作戦通りだった、というのはまぁいいんですが、別にそれならそれでちょっと車取ってくるぐらい一言言ってくれたっていいじゃないですか。あと、吸収量に限界があるのはサイクロン式とかそんなことに関係なく掃除機はみんなそうでしょうに。そして例によって、このスクラップ置き場も持ち主から買い取っていたというのがまたとんでもないですね。できる限り一般市民を戦いに巻き込むまいという姿勢はヒーローとして見上げたものですが、そのやり方がマネーという名の力押しというのが面白い。そして結局、射士郎が未来を置き去りにしたのも時間稼ぎを彼女に任せた、要は彼女を仲間として認めているってことだとまとめてしまった大也も、この戦隊のリーダーとしてふさわしい剛腕ですね。