BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーガッチャード 第27話感想

 最後のレベルナンバー10のケミーを手に入れ、最終目的である暗黒の扉を開くべくウロボロス界へとやってきたグリオンたち。それを阻止すべく、テンライナーで同じくウロボロス界へとやってくる宝太郎たち。今ウロボロス界を舞台に、決戦の幕が上がる…。

 

 ついにやってきた前半最大の山場。ここへ来てついにグリオン様の目的が明らかになりましたが…あまりのしょうもなさに唖然となりました。そりゃあ確かに錬金術師が金を創ろうとするのには何の不思議もありませんけど、だからって世界まるごと金に変えようって…宝太郎にちんけな望みだと言われても仕方ありませんよそりゃ。アトロポスやクロトーはそれを知ってて付き従ってるんでしょうか。悪いこと言わないからラケシスみたいにさっさと離れた方が身のためですよこんなの。

 

 ドレッド参式に変身して圧倒的なパワーでガッチャードたちを倒しガッチャードライバーを奪い取ったグリオンでしたが、ここでようやくミナト先生が駆けつけ、それをきっかけに形勢逆転。先生、そんな調子だとどこかの誰かさんみたいに肝心な時しか役に立たない男と呼ばれるぞ。そして宝太郎の奮起を促す声がケミーたちに届き、レベルナンバー10の力を得てクロスホッパーへと進化したホッパー1の力で、アイアンガッチャードからプラチナガッチャードへと変身する宝太郎。全てを金に変えるという、あくまで錬金術師の枠組みを超えることのできないグリオンに対して、鉄を白金に変えるというさらなる錬金術でもってその上を行く宝太郎、という構図が痛快ですね。ケミーたちの力を駆使して、ドレッド参式を追い詰めるプラチナガッチャード。全てのケミーの力を使えるというのは、フォーゼのコズミックステイツなどを思わせる、平成なら最強フォームであってもおかしくない能力ですね。そしてついにプラチナガッチャードに倒されたグリオンは、暗黒の扉から出てきた謎の巨大な腕に掴まれてそのまま引きずり込まれてしまいました。暗黒の扉はその後に閉じて危機は去りましたが、あれは一体なんだったのか…。