BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の手裏剣戦隊ニンニンジャー 第38話感想

 八雲のメイン回。彼が主役を張る回と言えば、愛用の芝刈り機が妖怪になったり、敵のくのいちに惚れられたりといった災難に遭う話ですが、今回もその例には漏れず、イギリスの魔法学校にいた頃に好意を抱かれていた魔法学校の娘が突然日本へやってきて、忍者であることを秘密にしていた八雲は大慌て、という比較的ベタな導入部。忍者であることを秘密にしていたのはしょうがないとして、魔法戦隊のリーダーをやっているという変な見栄を張った嘘をついていたあたりはこれまでの災難話と違って完全に自業自得でしたね。日本人なのに自分を英国紳士だと思っている八雲に凪が突っ込むのもこれで二度目。八雲を振り回すエレナ役には、豪勢にも人気子役の小林星蘭ちゃんを起用。おませな女の子をさすがの演技力で演じていましたね。

 そして今回は、スーパー戦隊ファンにとってはもう一つ大きなイベントが。妖怪たちと戦うニンニンジャーを見守るエレナの前に、彼女を迎えに現れた黄色い服の男。そう、彼こそは走る雷のエレメント、黄色の魔法使いマジイエローこと小津翼! 八雲が魔法使いという設定を聞いた時から妄想はしていましたが、まさか本当に先生役で登場する日がやってこようとは。マジレンジャーの終了後、既にゴーバスターズでビートバスターこと陣マサト役でスーパー戦隊シリーズに出演していた松本寛也さん。陣はリュウジたちの先輩ということで明確に大人の男であることを前面に出した演技でしたが、今回の翼はマジレンジャー当時のとんがった性格を残しながらも、ゴーカイジャーに登場した時の弟・魁と同じく年月を重ねた落ち着きと風格を身につけたことを感じさせる、ちゃんと「10年たった翼」であることを示す演技で、短い登場ながらも陣との演じ分けに感心しました。スカイホーキーの現物が残っていたことにはもっとびっくりしましたけど。長い歴史を持つシリーズだからこそ、こういうサプライズが実現できるスーパー戦隊ニンニンジャーのメンバーも、10年後ぐらいのスーパー戦隊に同じように出てきてほしいものです。