BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

牙狼 -GOLD STROM- 翔 第23話(最終回)感想

 玉座の間でジンガと死闘を繰り広げる流牙。ラダンの動力源となったアミリと戦う莉杏。ガルドたちも総力を結集し、ついに迎える決着の時。さすがに最終回だけあって、いつにも増して気合の入った作りでした。特に流牙とジンガのスピード感あふれるめまぐるしい空中戦は圧巻でした。そして、最終回恒例である牙狼スペシャルパワーアップ。今までは翼が生えたりすごい乗り物に乗ったりしてきましたけど、今回はとうとう巨大化までしてしまいましたよ。流牙たちが守ろうとする「命」が流牙に力を与え巨悪を粉砕するという、この物語にふさわしい展開でした。ジンガとアミリの最期がちょっとあっけなかった気もしますけど。ラダンを巡る戦いは終わり、流牙とその仲間たちは再びそれぞれの道へ。特に後日談を描かないあっさりとした終わり方でしたが、この世に陰我が、人の心の闇がある限り、魔戒騎士と法師の戦いに終わりはない。この戦いも一つの過程に過ぎず、これからも黄金騎士の戦いは続くということを考えれば、これでいいのかもしれませんね。

 さて、道外流牙の戦いを描く第二の物語も、これにて幕に。第二クールに入ってからの間延びした展開は残念でしたが、特にCG・特撮方面での演出の強化は前作と比較して目覚ましいものがあり、楽しませてもらいました。10月から新たなアニメ牙狼「紅蓮ノ月」がスタート、11月に媚空が主人公のスピンオフ映画が公開と、第一作から10年を経ていまだとどまるところを知らない牙狼シリーズですが、いずれ流牙の新たな物語が見られることを楽しみにしております。