BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンX 第10話感想

 のどかな田舎の村に突如出現した植物怪獣ホオリンガ。出現した場所から動かず、攻撃の意思も見せないおとなしい怪獣だったため、村が村おこしに怪獣の存在を利用しようとする一方、徐々に衰弱していく様子を見せる怪獣を保護するため、Xioは栄養弾を撃ち込む作戦を開始するが・・・。

 新怪獣ホオリンガは植物怪獣。古くはウルトラQのマンモスフラワーことジュランに始まり、グリーンモンス、スフラン、ワイアール星人、バサラ、ソリチュラなど、ウルトラシリーズで脈々と登場してきた伝統あるジャンルですが、いかんせん植物というくくりのためデザイン的なバラエティに乏しいところがあり、いまいちマイナーな感が否めないところ。しかし今回のホオリンガは、花や蔓といった植物らしいパーツを取り入れながらも従来の植物怪獣とは一線を画したデザインで、なかなか面白かったです。まき散らす花粉も毒花粉などではなく本当にただの花粉だというのも面白い。まぁ、花粉症の人にとっては毒ガス怪獣にも等しいので、観光の目玉どころか退治の依頼がXioに殺到しそうですけど。これまでにも数多くのホオリンガがあの村を最期の地として自らの体を山と化してきたようですが、なんとなく象の墓場の話を思い出しました。結局はXioも村もあの怪獣には何もするべきではなかったわけですが、怪獣は人間にとっては神のような人知を超えた存在ですし、まさに触らぬ神に祟りなしといったところでしたね。