BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

牙狼 魔戒烈伝 第1話感想

 牙狼シリーズ開始10周年記念作品。第一シリーズの第一話を見た時にはすごいものが始まったと思いましたが、まさか主人公や舞台を変えながら、さらにはアニメ化までしながら10年も続くとは思ってもみませんでした。ゴンザが案内役を務め、歴代シリーズのキャラたちが登場するオムニバス作品、ということ以外の一切の情報がシャットダウンされた状態で始まったこの作品。果たして、その内容は。

 ・・・というわけで始まりましたが、まさか第1話の主人公を務めたのが烈花とは。確かに劇場版では邪美とともに主役を張ったこともある彼女ですが、歴代牙狼を差し置いてのトップバッターとは予想外でした。ホラーとの戦いで死んでいった魔戒騎士たちの墓守をしている老人から、騎士の亡霊たちによって行方不明になった孫娘の救出を頼まれた烈花。墓守の老人役に特撮でもおなじみの名優である本田博太郎氏をキャスティングし、こちらも豪華。いくつもの戦いを乗り越え磨きをかけてきた術で窮地を乗り越えていくも、最終的に彼女を救い、英霊たちにも安息を与えたのは父から教わった笛の音だった、という展開は、彼女が初登場した「RED REQUIEM」を思わせますね(今回のサブタイトルも「鎮魂歌」でしたし)。本田氏が相変わらずの異様な存在感を発揮していたので、もしかしてホラーなんじゃないかと疑っていましたが、普通に孫思いのいい爺ちゃんでしたね。ただ、よくよく振り返ってみるとあの亡霊たち、少女を木に縛り付けて何をしたかったのやら・・・。