BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダービルド 第18話感想

 三羽烏を倒した戦兎と龍我の前に現れた男、猿渡一海。龍我のものと同じスクラッシュドライバーを持つ彼は、仮面ライダーグリスへと変身。クローズチャージと同じベルトを持つ者同士の対決となり、クローズチャージを一蹴する強さを見せつけるも、美空の姿を見てなぜかそれ以上の手出しをせずに去っていく。のちに一海がスクラッシュドライバーを持っていたのは、戦兎の設計データをマスターが持ち出していたということが判明。戦兎ももっとデータのセキュリティを厳重にしてくれないと困りますね。

 一方、一海は三羽烏とともにテレビ局を占拠して自らの目的がパンドラボックスとフルボトルの奪取であることを通告し、東都政府と戦兎たちを挑発。仮面ライダーが部下の怪人を引き連れてTV局を占拠って、完全に劇場版WのNEVERですね。スカイウォールのせいで大規模な機械化部隊を運用できない状況にあっては、仮面ライダーが事実上の決戦兵器となる。しかしその戦争の趨勢を握るカギである仮面ライダーを、東都も北都もどちらも完全に手綱を握れていないというのが、なんともグダグダな戦争ですね。

 再び激突するクローズチャージとグリス。序盤は互角の戦いを繰り広げていたものの、スクラッシュドライバーでの戦いはやはりグリスの方に長があるのか、最終的にはビルドもクローズも変身解除に追い込まれることに。あわやトドメを刺されるかと思ったその時、紗羽の運転する車で駆けつけた美空が持ってきてくれたボトルのおかげで、からくも脱出に成功する戦兎と龍我。走り去る美空を見て再び茫然とした表情を見せる一海でしたが、次の瞬間には破顔一笑「みーたんだぁ〜!!」・・・美空が生き別れの妹だとか、そういうシリアスな展開をちょっとでも夢想したこちらがバカでした。スクラッシュドライバーの副作用のせいか、戦っているときの様子は極めて好戦的なのに、推しを前にして見せるこの表情は完全に音也そのものですね。

 一方、氷室はスクラッシュドライバーを北都に売りつけたことを抗議するために難波重工の会長を呼びつけようとしたところ、やってきたのはなんと内海。そりゃあ死んだとは思っていませんでしたけどこんなにも早く、しかも難波重工の人間として登場するとは思いませんでした。マスターに翻弄され、戦兎たちは思い通りに動かず、ついにはいろいろと自身の悪事を知っている元側近が厄介な死の商人の側の人間として現れるという、まさに踏んだり蹴ったりの氷室の明日はどっちだ。