BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダービルド 第22話感想

 ついに始まった、東都と北都の運命をかけた仮面ライダー同士によるタイマン勝負。序盤は前回のスタークとの特訓が反映されたか、ボトルを次々に取り換えての戦いでビルドがグリスを翻弄。何しろボトルの数と組み合わせが大量にあるので、少しでもバリエーションを見せる機会を稼いでおきたいという目論見が見え隠れしますね。

 しかし負けられない事情はグリスの方も同じであり、強い意志と元々ビルドを上回る性能で反撃。ビルドがラビットタンクスパークリングに変身してもその優位は変わらず、ついに戦兎はハザードトリガーを使うところまで追い込まれる。実は前日の夜に、戦兎は美空にいざというときのためにハザードトリガーを破壊するスイッチを渡していた。美空にとっては戦兎を殺すための道具を手渡されたも同然で、女の子になんて残酷なことを頼むんだと思いましたが、「俺とお前で作ったビルドだ」と、いわば「共犯者」としての覚悟を美空にも求めていくのは危機迫っていましたね。

 そして遂にラビットタンクハザードへと変身する戦兎。グリスとの間で死闘が演じられましたが、やがてホークガトリングへと変身したビルドが反撃の隙を与えない猛攻でグリスを圧倒し、ついに必殺技で変身解除まで押し切る結果に。定番のライダーキック同士の激突ではなく、この手の重要な対決ではあまり出番のない銃系統の必殺技でトドメというのが異色ですね。

 しかし、既に暴走し制御不能となっていたビルドは、変身を解除した猿渡に襲いかかる。その拳が彼を打とうとしたとき、止めに入ったのは龍我が変身したクローズチャージだった。ビルドとの戦いの中でクローズチャージに何か異変が生じ、暴走のリスクを克服、そのまま相打ちに持ち込んでようやく戦兎の変身を解除させることに成功。龍我の身に何が起こったかはわかりませんが、戦兎と龍我はともに高め合う関係にあるとマスターが語っていたのと察するに、おそらくはこういう展開になることも彼の筋書きのうちなんでしょうね。

 代表戦は東都の勝利に終わりましたが、当然北都がこんな茶番の結果を守るわけがなく、首相はあらかじめ東都に向かわせていた全軍に総攻撃を指示。しかしそこへ、西都のガーディアンがなだれ込んで首相を拘束。ここまで静観を決め込んでいた西都でしたが、やはり漁夫の利を狙っていましたね。そしてそれを仕組んでいたのは、やはりというかもはや何の意外性もなくスターク。こんなに裏切ってばかりだと、そろそろどこも警戒して売り込み先がなくなりそうですが。そして現れた、西都の仮面ライダー、ローグ。その正体は・・・あの人なのかなぁ、やっぱり。