BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第12話感想

 ギャングラーの怪人から超高速で走れるようになる腕輪を盗み出すことに成功したルパンレンジャーだったが、パトレンジャーとの乱戦となった結果、偶然現場にいた少年に腕輪を持っていかれてしまう。車いすの女の子を励ますために陸上の大会で1位になりたいと願う少年の事情を知った透真は一計を案じ・・・。

 快盗3人組の中でも、過去のエピソードでは特に一刻も早くコレクションを集めたいと考えている様子が描かれた透真。メンバーの中でも最もクールな彼が、コレクションの回収を後に回してでも少年の願いを叶えるのに一役買うという「らしくない」お話。事前に予告状を出して少年を誘導しコレクションを回収しつつ、少年に自分の力を信じるように「嘘」を通して背中を押すというのが、透真らしいクールなやり方でした。まぁ、もし本物の腕輪を使われていたら、少年は明らかに人間には出せないスピードで走って一発で不正がばれて失格になっていたでしょうから、ああしなければならなかったのは間違いないのですが。

 それにしても、超高速で走る能力と言ったら日本ならサイボーグ009の島村ジョー、アメリカならフラッシュやクイックシルバーのように主役級のヒーローの能力として採用されるぐらい強力かつ汎用性の高い能力なのに、あの怪人ときたらそれを使ってやろうとしたことが「走り回りながら爆弾をばらまく」って、どんだけ宝の持ち腐れなんでしょう。おまけにその大事なコレクションを、おだてられて喜んでる間にあっさり盗まれるという体たらく。奪ったルパンコレクションの部下への分配をしたのはおそらくボスなんでしょうけれど、今回ばかりは節穴だったとしか言いようがありませんね。