BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第37話感想

 食らったものを強制的に自宅に送り返してしまう「強制帰宅ビーム」なる珍妙な攻撃を行うギャングラー怪人、ヤドガー・ゴーホム。この攻撃に対抗するため、圭一郎は自宅を引き払ってキャンプ生活を始めるが、同じことを考えていた透真と初美花とキャンプ場で出会ったことで、話は魁利をめぐって思わぬ展開に・・・。

 強制帰宅ビームとは、怪人というよりはジョジョのスタンドが使いそうな妙な攻撃を使う怪人もあったものですね。毒で死にそうになっても現場に出動し、休みをとったら何か裏があると勘繰られるほどの仕事人間である圭一郎は、迷わず自宅を引き払いキャンプ生活に入るという相変わらずのぶれのなさ。何気に「ここをキャンプ地とする」という「水曜どうでしょう」の名台詞(?)までそのまま口にする始末。普通だったらこんな話、徹底的にギャグをやるしかないはずなのに、初美花が話をごまかすために思わず口にしてしまったその場しのぎの嘘から、話はあの二人旅の時と同じような展開に。こうやってギャグと見せかけて思わぬシリアス展開をぶち込んでくるから、つくづくこの番組は油断がなりません。魁利にだけ強制帰宅ビームが効かない=魁利はジュレを帰るべき家だと思っていないことがわかり、ルパンマグナムの時の一件も含めて、魁利がどんどん自分を追いこんでいるように見えて心配になります。そんな魁利を圭一郎が気遣えば気遣うほど、魁利は兄の面影を彼に重ねて複雑な気持ちになっていってしまうというドツボ。この複雑なジレンマに陥った魁利の心を圭一郎が救えるかどうかというのも、いよいよ残り1クールとなったこれからの見どころでしょうね。