BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

SSSS.GRIDMAN 第7話感想

 前回怪獣少女こと二代目アノシラスから、この世界の謎の核心に迫る話を聞かされた裕太。将と六花にも話をするも、二人はにわかには信じられない様子。怪獣が出るような世界なら何が起こったって不思議ではないと思いますが、それでもクラスメイトがこの世界の神様みたいなものだというのは、やっぱり突飛な話に聞こえるんでしょうか。

 案の定、世界の秘密について知ったところでどうすればいいのか戸惑う裕太ですが、そんな彼の機先を制するように向こうから接触をとってくるアカネ。前回は裕太を殺すようにアンチに命令していたのに今回は仲間に引き込もうとしていてどうしたいんだと疑問に思いますが、神様みたいな存在ならばどうにでもできるのでその場その場の気まぐれで動いてるだけなのかもしれません。さらに前回のラストでモニターの外に出てきたのも驚きだったのに、アカネに呼ばれて中華料理屋にやって来るアレクシス。メトロン星人のちゃぶ台、スタンデル星人レドルのこたつ以来の衝撃の登場ですね。黒幕がヒーローの目の前にここまでゆるいかたちで堂々と姿を現すあたり、アレクシスもアカネ同様自分たちが絶対的な優位にあることを自覚しているのがうかがえます。

 そんな中華料理屋での奇妙な邂逅のさなか、突如出現した怪獣。怪獣というよりは使徒みたいなデザインですが、破壊しても何度も復活。その正体はアカネではなくアンチが生み出したもの。実は最初に現れたのは傀儡にすぎず、はるか上空からマリオネットのようにそれを操る本体がいたというのは驚きでした。アカネよりも怪獣のデザインに独創的なセンスがあるんじゃないでしょうか、アンチ。これに対して、これまで顔がいいだけでなんとなく影の薄かったヴィットが変身したスカイヴィッターと合体し、スカイグリッドマンとなって対抗するグリッドマン。これまたアニメであることを最大限に生かしたデザインですね。その最中、街の上空に天井のように存在する、上下逆さになった「街」を目撃する一同。それはまさしく、特撮版における戦いの舞台となったコンピューターワールドの風景そのもの。この世界が現実世界ではない確証がさらに強まりましたが、なぜ逆さになっているのでしょうか。そしてアレクシスがアカネを指して言った「本物の人間」という言葉の意味とは・・・。