BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第44話感想

 悟の追跡を逃れたノエルの前に現れた快盗たち。覚悟を決めたノエルは、魁利たちに真実を語り始める。ノエルやコグレの正体はギャングラーの侵略を受けた異世界人の子孫であること、ノエルが蘇らせたいのは自分を救い、コレクションについての技術を授けてくれたアルセーヌであることを語るノエル。ここまで引っ張ってきた謎ではありますが、想像していたほどの衝撃のある種明かしではありませんでしたね。むしろ、ノエルたちは完全にギャングラーの被害者なのに、同じ世界から来たと言うだけで同じ穴の狢みたいな言い方をする魁利に違和感がありました。人間じゃないことぐらい、キュウレンジャージュウオウジャーなら全く問題にならないのに、ノエルも気の毒ですね。

 一方、これまでの出来事を振り返って、日本支部からの情報漏えいという悟の話には矛盾が生じることに気が付く咲也とつかさ。あまりにも人を疑うことを知らないので警察官としてどうなんだと思わせることがしばしばだった咲也ですが、そんな彼のあくまでノエルを信じたいという気持ちが彼の無実を晴らすきっかけになったので、今回はそれが大いに役に立つ結果になりましたね。圭一郎も自分の知る悟との行動の違いから彼に疑念を抱いて追求し、ついにその正体が化けの皮をかぶっていたギャングラー怪人であることを看破する。そしてついに、化けの皮について我々が恐れていた想像が事実であることが判明してしまいましたね。最初は単なる変装のための道具としか思われていなかった化けの皮が、まさかこんな恐ろしいものだったとは。

 かくして、「ノエルが人間ではない」という事実は快盗のみが、「化けの皮は人間を殺して作られたものである」という事実は警察のみがそれぞれ知っているという状況に。そして「化けの皮を作っているのはザミーゴ」という事実は、快盗も警察も知らない・・・。もしかしなくても今後の展開に嫌な予感しかしない事実が、すっかり並べてあとは倒すだけのドミノみたいに揃ってしまいましたね・・・。