BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第10章 感想

 今回のトピック。まずはノーザンベースと対になる剣士たちの拠点、サウザンベースの存在が明らかになったこと。前回いきなり現れまさかの放置状態にされた謎の女、玲花はサウザンベースからの使者でした。現状、ノーザンベースのライダーたちですら雨後の筍のようにあれよあれよという間に増えていき、慌ただしい展開のせいでそれぞれのキャラに描写を重ねて深みを与える暇もなく、持て余しているようにしか見えない状況で、まだまだライダーが出てくると言われてもうんざりするだけなのですが。あと、前から思っていたのですが、古くから存在し聖剣の力で世界を守る剣士たちの拠点にしては、ノーザンベースというのは味気ない名前ではないでしょうか。同じような設定の牙狼の魔戒騎士たちの拠点は「番犬所」といかにもそれらしい名前で呼ばれていたのですから、そこはもっとこだわってほしいところです。

 

 そしてメインのトピック、カリバーの正体判明。まぁ最近の似たような例で言えば、ゲンムの正体が判明したのが5話、ブラッドスタークの正体が判明したのが13話なので、タイミングとしては決して早いわけではありません。で、肝心の正体はやはり予想通り賢人の父ではなく、先代セイバーでした。まぁ、不自然に顔を隠してきたことから賢人の父ではないことは明らかでしたし、ノーザンベースの面々は皆アリバイがありますから、完全に初登場の人物を正体にするという反則技を使わないのであれば、消去法で残るのは先代セイバーしかいないので、さほど驚きはありませんでした。先に挙げた両名に話を戻すと、どちらもそれなりに正体の人物の描写をそれなりに重ねたうえでのバラシであり、特にスタークはおやっさんポジションの人が正体だったという掟破りの上、とんでもない外道だったことでまさに衝撃でした。一方カリバーはと言えば、その正体である人物について我々が知っているのは先代セイバーだったというほぼその一点のみであり、そんな人がカリバーの正体だったと言われてもただ困惑するばかり。これで衝撃を受けろという方が無理があるでしょう。正体が判明したところで、視聴者的には依然カリバーは仮面をかぶったままも同然です。今のところことごとく盛り上がりに欠けることばかりしているのですが、ほんとにこんな調子で大丈夫なんでしょうか…。