BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

SSSS.DYNAZENON 第6話 感想

 まずは前回の感想を書いていないことについてのお詫びを。うっかり放送時間に寝てしまい、録画しているから大丈夫と思っていたらHDDを毎週録画に設定してなかったというありがちなミスをやってしまいました。まぁそのあとなんとかリカバーしたので問題はありませんけど、タイミングを逃してしまったのでこのまま最新回の感想へ。

 

 とはいったものの…日常パートをどういう感情で見たらいいのかわからないのを通り越して、なんだか見るのがきつくなってきましたね。ちせについては相変わらず不登校の理由が詳しくはわからないものの、ほかの三人はそれぞれ母親との関係の齟齬、姉のいじめ自殺疑惑、無職の自分に対する苛立ち(と、学生時代になにかやばいものを見せられたトラウマ?)と、絶妙に現実にいろんな人が抱えてそうなものを抱えてるのをやけに丁寧な描写で見せられて、こちらとしてはどうしろと?と言いたくなります。こんなリアルな重さや傷を登場人物に抱えさせておいて、これから先どう解決を図っていくつもりなんでしょうか。アニメとはいえおろそかに扱ってよい問題ではないので、扱うだけの覚悟はあると信じたいですが。一方で、ダイナゼノンの操縦者が揃いも揃ってこういうものを抱えているということには、やはり意味がありそうですね。前回シズムが蓬たちに近づいた理由として「情動を感じたから」と言ってましたが、「情動」というのは確かに大した悩みもなくのんべんだらりと生きてる人にはあんまりなさそうなものなので、シズムの感じたものは間違ってはいないのでしょう。もしその「情動」がダイナゼノンの操縦者に必要なものだとしたら、それは何を意味しているのでしょうか。

 

 そんなこんなでしんどい日常パートを終え、いつもどおりダイナゼノンと怪獣の戦闘パートへ。今回の怪獣はウルトラ怪獣で言うとドドンゴあたりと同じ馬のような体型ですが、この手の怪獣の着ぐるみを操作するとき同様、怪獣優生思想が二人がかりで操作するのが、アニメなのに特撮のやり方を踏襲していて面白いですね。それまでは自分でも目的を見失っているような言動をしていたムジナが、この怪獣を操作しはじめたとたん、悪の女幹部のお手本みたいな言動をし始めてやる気満々。シズムが「世界を変えるために怪獣自身も変わっていく。俺たちも変わるんだ」と言っていましたが、怪獣を操る怪獣優生思想の方も、怪獣に影響されて変容を遂げていく、ということでしょうか。一方、ダイナゼノンの方は操縦者がみんなあんな調子なので本来の力を出せず、絶体絶命の大ピンチに。そして怪獣がとどめを刺そうとしたまさにその時、空から舞い降りた巨大な影が、両者の間に割って入るかのように着地する。見間違えるはずもない。そう、来たぞ我らのグリッドナイト! あまりに突然のことで何と言ったらいいのかわかりませんが、今は何かを言ったり考察したりするべきではないでしょう。ただ来週を座して待ちます。