BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第34章 感想

 不死鳥の剣士、バハト再び。劇場版に登場した敵が本編に登場するというのもかなり異例のことですが、去年の冬映画の感想でも書いた通り、何しろあの映画自体が歴代ライダー映画史上最も物語らしい物語のない映画であり、バハトも本当にいきなり現れて暴れてやられただけのよくわからないおじさんで終わっていたので、救済処置としては妥当なものでしょう。製作側もさすがにあれはひどすぎたと思っていたかどうかはわかりませんが、破綻した人格に至ったまでの経緯やユーリとの因縁というバックボーンが明かされただけでなく、武器である無銘剣虚無に、なんと他の聖剣の力を無効化するというとんでもない能力がプラスされるという、設定、能力ともに大幅に盛られた大盤振る舞いの扱いに。しかし当然性格の方は全く変わっていないため、猟犬として放つというマスターロゴスの意図など知ったことではなく、マスターロゴスの命で動いているデュランダルにも襲いかかるという狂犬ぶりを発揮。バハトを解き放つことは一応通告していたとはいえ、こんな狂犬を解き放って結果仕事の邪魔をされたら、いよいよ神代兄妹の不信も加速するでしょうし、自分の首を絞めてるようにしか見えないのですが、マスターロゴス。

 

 今回はせいぜいバハトが大暴れするだけと予想していましたが、最光が封印されてあっさりとユーリが消滅してしまったり、あっさりとルナが現れたりと、予想外に重大事が次々と起こって驚きました。特にルナに関しては、明らかにもう少し引っ張った方がよさそうに思えるのですが、相変わらずこの番組、変なところで展開が早い。まぁ気づけばあと1クールちょっとなので、タイミングとしてはそろそろなのかもしれませんけど、だったらルナの顔出しをもうちょっと早くやっていればよかったのでは…。