BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン10話 感想

 前回ゼンカイザーブラックに変身したことについて、介人に詰め寄るはるか。しかし、それについてははぐらかされ、逆に失った人気漫画家としての人生を取り戻すのに十分なポイントが貯まったことを伝えられる。迷わずはるかはポイントを使うことを選択するが、その後漫画家を襲うヒトツ鬼に襲われたところを、新たにオニシスターになった女性に助けられる…。

 

 キビ・ポイントが貯まる条件=タロウを助けること、という予想は、やはり当たっていましたね。それにしても、つよしの時もそうでしたけど、なんだか介人はやたらとお供たちにポイントを使うことを勧めているように見えますね。彼がなんでこんなポイントの管理人なんかをやっているのかはわかりませんけど、お供たちがポイントを使うことによって彼にも何かメリットがあるんでしょうか。

 

 物語の方は、まぁ最終的にははるかがまたオニシスターに戻るんだろうなとは思っていましたが、自分が辞めたあとで別の人が人生を失ってしまったことについて、安直な同情や罪悪感ではなく、「自分のせいではないかもしれないけど、なんかやだ」という理由で元に戻るというのが、絵に描いたようなヒーローではないけど基本的には善人ではあるというドンブラザーズらしくてよかったですね。いきなり店に飾られていた写真にナイフを突き立てたり、カメラを持つと手が震えたりという明らかにメンタルにヒビが入ってそうな人がオニシスターをやるよりは、またトウサクという不名誉なあだ名で呼ばれる日々に戻っても虹を見て笑顔を浮かべられる図太いメンタルの持ち主であるはるかの方がよっぽど適任ではあるでしょうし。

 

 以前に陣が説明した通り「ポイントがあれば脱退もできる」ということが実際に証明された今回ですが、同時に「やめた後の後任には同じ境遇の人間が就く」ということも明らかになりましたね。しかし、後任の人間が補充されるのは当然のこととして、なぜそれが同じ境遇の、しかも「盗作疑惑で地位を追われた人」などという特殊すぎる条件に当てはまる人でなければならないんでしょうか。さらに言うなら、どちらも盗作疑惑が発生した経緯が、何らかの現実改変が行われたとしか思えないぐらい、あまりにも不自然すぎる。どう見ても、「盗作疑惑で人生を失った人に、人生を取り戻すためのチャンスとして戦士の資格が与えられた」のではなく、「何者かが戦士にするために現実を改変して盗作者に仕立て上げた」ようにしか見えません。それを裏で仕組んでるのが介人なのか他の誰かなのかはわかりませんが、そうだとしたらそいつは神崎史郎なんか目じゃないぐらいの詐欺師でしょう。もう一つ気になったのは、はるかを元に戻すときの介人の描写。パソコンのDelボタンを押すだけで現実を元に戻していましたけど、これってもしかして、この世界自体がよくできたVRみたいなものなのでは…。そして、これほど簡単に現実を書き換えられることができるにも関わらず、なぜ脳人やヒトツ鬼のような問題はドンブラザーズが対応しなければならないのか。新しい事実がわかるたびに、新しい謎が増えていきますね…。