BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ5

 ブンブンジャーとISAの間を取り持つ連絡係としての役割を拝命した錠。しかし彼はそれにとどまらず自分もブンブンジャーに入れてくださいと言い出すが、なぜか大也はそれは無理だと一蹴する。そして落ち込んだ錠が街を歩いていると、ハシリヤンが生み出した苦魔獣ダーツグルマーが人々を襲っているところを目撃し…。

 

 前回TVカメラの前で存在をアピールしたにもかかわらず、マスコミの取材が来ないことにブー垂れるイターシャ。そりゃそうだろう、としか言えませんが、うっぷん晴らしにその場にあったダーツマシンを使って生み出したダーツグルマーにギャーソリン集めをさせることに。ダーツの怪人だから当然ダーツを投げて攻撃すると思いきや、道行く人を捕まえて無理矢理ダーツをやらせ、外した者に罰ゲームを与えてギャーソリンを発生させる、という斜め上のやり口。しかもその罰ゲームも足つぼマッサージとかバラエティ番組でよく見るレベルのもので、そんなんでギャーソリンが生み出せるんなら水曜日のダウンタウンのスタッフにでもなった方が早くないかお前ら。

 

 錠の連絡によって駆けつけたブンブンジャーも、ダーツグルマーのわかりやすい挑発に乗ってダーツをやらされ、金ダライ、パイ投げ、ビリビリ椅子(これだけバラエティと言うより本物の電気椅子でしたが)と、これまたバラエティ番組みたいな攻撃を受けて大ピンチに。こんなかたちでピンチに陥るあたり、間違いなくカーレンやゴーオンのようなクルマ戦隊のトンチキなノリを受け継いでますが、ここで錠がボロボロになりながらもダーツグルマーに立ち向かい、「警察官の使命は人々を守ること! だからブンブンジャーも俺が守る!」と宣言。それを見た大也は調達屋に届けさせた新アイテム、ブンブンチェンジアックスを彼に託し、「今の君なら使える!」と認められた錠はブンブラックに変身。宣言通りブンブンジャーを守って戦いつつ、ブンブンジャーと力を合わせダーツグルマーを撃破するのでした。「英雄はなろうと思ったらその時点でアウト」とは、かつてとある弁護士が言った有名すぎるヒーロー論ですが、「かっこよく人々を守りたい」というだけではダメで、ボロボロになりながらも「憧れだけではヒーローにはなれない」ことを悟って命がけで守ることを選んだ時に初めてヒーローになれるというのは、王道ですがいいですねえ。ブンブンジャーのメンバーでありながらも、あくまで一般人であるメンバーを守る警察官でもある、その使命感に溢れるが故の「警察屋」という呼び方もまたよし。軍平さんみたいな愉快なお巡りさんの遺伝子だけでなく、朝加圭一郎の遺伝子までばっちり受け継いでいて、戦隊のお巡りさんの鑑じゃないですか錠。