全てのケミーの廃棄を宣言したスパナ。宝太郎たちを呼び出したスパナは全てのケミーカードを強奪。彼が自らの命をも顧みない101重錬成を行おうとしていることを知った宝太郎たちは…。
以前は3重錬成でも驚かれていたのに、101重錬成というぶっ壊れた数字が出てきたため、深刻な状況にも関わらず笑ってしまいました。悩む宝太郎のもとに記憶を取り戻した旭さんがやってきて、思いを伝える方法は言葉だけじゃない、という彼の励ましを受けてスパナとの激突を決意する宝太郎。以前にライダーによって助けられた人が後になってライダーを助けに現れるのは燃える展開なのですが、クズみたいな犯罪者はゴロゴロいるのに助けに来たのは旭さんだけって、ほんとどうなってるんですかこの街は。風都だったら助けに来た人たちの声援で大きな風が吹くぐらいいるというのに。
そして始まる宝太郎とスパナの激突。味方側のライダー同士のバトルというのは「落ち着いて話し合え」で済む話なのが大抵なのですが、今回に限っては双方ともに話し合いでは解決できない、譲れない信念の持ち主同士の激突なので珍しいですね(珍しいでは困る)。まぁそれはtもかく、戦いはそんな二人の戦いにふさわしい激闘に。双方ケミーカードを駆使しての攻撃の繰り出し合いでは決着がつかず、互いに武器を捨ててのステゴロ勝負に。定番のクロスカウンターでスパナはヴァルバラドのマスクが破損するほどのダメージを負いますがそれでも戦いをやめず、最後はライダーキック同士の激突となり、その結果スパナはドライバーを破壊され、戦いは宝太郎の勝利に終わることに。しかし、「俺たちの道は交わらない」と言い残し一人いずこかへと去っていくスパナ。前にも書いた通り、人間とケミーが共存するための現実的な方法を提示しなければスパナは納得できないでしょうから、力ずくで勝ったところでどうにもならないのは予想通りの結末でしたけど、ここからそのへんどうするつもりなんでしょうね。
一方その頃、ガエリヤはクロトーを使って拘束させたアトロポスを究極の人工生命体へと変えようとしていた。そのためにはアトロポスのモデルとなった人間の力を全て注ぎ込むことが必要だが、ガエリヤがアトロポスに告げたそのモデルの名とは…。