ギヴァスの発するメッセージの内容にショックを受け、石堂にも心無い言葉を吐いてしまったことを後悔するユウマ。そんな彼のもとに、かつて彼に救われた人物が心強い味方として現れる。防衛隊によるギヴァスへの攻撃が迫る中、仲間たちの協力を受け、ユウマは最後の手段として直接ギヴァスの内部への潜入を試みる…。
番頭さんことクロコ星人のヌマタさんが再登場。かつてユウマが信じぬいたことで救われた彼が今度はユウマを助ける側として現れるとは、まさに情けは人の為ならず。にしてもゼロワンの劇場版に続き、結局脱ぐことになるんですね中の人…。
SKIPの仲間総出でさらなるメッセージの解読に励んだ結果、ギヴァスを作ったメグマ星の文明はその繁栄の源だった月を失い、滅亡の危機に瀕していることが判明。防衛隊の攻撃が始まる前に平和的解決を図るために、ユウマは自らギヴァスの内部に乗り込みそこにいるであろうメグマ星人との対話を図ろうとするのですが…そのためにユウマが取った手段は、ギヴァスの外装をよじ登っていくという、まさかのクライミング。まぁ、SKIPは他のウルトラシリーズの防衛隊みたいに装備が恵まれているわけでもないのでそうするしかないのはわかりますけど、70mもある(目指すコクピットは首元にあるので65mぐらいでしょうけれど)、それも金属でできているのでハーケンを打ち込むこともできないギヴァスの体を、よくフリークライミングで登り切りましたねユウマ。なんかもう、タイガのヒロユキ以上に人間離れしてるんですが…。
なんとかコクピットにたどり着いたユウマでしたが、そこにあったのは、なんとミイラと化したメグマ星人の遺体。ユウマが驚く間もなく再び出現したオカグビラとギヴァスが交戦を始める中、ミイラがつけていたヘッドギアがユウマの頭に装着され、搭乗者であったメグマ星人の「マスター」の意思がユウマの頭に流れ込む。あのメッセージの通り、メグマ星の繁栄の源だった聖なる月「ムジャーリ」が死滅寸前となったため、マスターはギヴァスを作り故郷を救う旅に出た。しかしそれから数百年、何の成果も得られぬままとうとう母星が滅亡してしまったことを知ったマスターは、それでも自分たちが生きた証を残すために旅を続けた。しかし、マスターにも寿命が迫っていた。既に自身の友となっていたギヴァスが自身の死を知って活動を停止し、棺となって宇宙を漂うだけとなることが忍びなかったマスターは、あえて自身の死を隠し、彼に新たな道を示してくれる友が現れることに賭け、「この星に私のギヴァスはいるか」「私はお前のギヴァスになりにきた」とメッセージを発することを命じたのだった。同時にリンの解読によって、「ギヴァス」には「敵」のほかにもう一つの意味があることがユウマに伝えられる。月が出ているときには、その意味は「友」となるのだった…。
アークに変身したユウマはギヴァスの制止を試みるが、ギヴァスとオカグビラ相手の状況に苦戦を強いられる。やがてオカグビラがギヴァスの攻撃の前に満身創痍となって動けなくなると、アークは変身を解除。ユウマは渾身の叫びでギヴァスにメッセージを伝える。「僕は、君の友だ…!僕は、君の友になりにきた!僕は、君のギヴァスだ!」 その声にすんでのところで攻撃を止めるギヴァス。おりしも、夜空には月が出始めていた。それがこの星の月であり、防衛隊の攻撃が迫っていることをユウマから伝えられたギヴァスは、その言葉に従い、月へと旅立っていくのだった…。
月の出ていないときは「敵」、だが月が照らせば「友」…月を基礎とした文明の言葉として、説得力がありましたね。しかし最後に所長が疑問を口にしていたように、彼らにとっての聖なる月「ムジャーリ」とは、本当に地球の月と同じ、ただの衛星だったのでしょうか。今回のことに限らず、これまでの話でいろいろと気になる事実が描かれてきましたね。クロコ星人たちがヌマタさんを置き去りにしてまで急いで地球を脱出しなければならなかった、その理由である「異変」とはなんだったのか? フィオの星と地球とのあいだでなぜ本来つながるはずのない電波がつながったのか? ムジャーリの死滅が単なる天体としての寿命ではなかったのだとしたら? もしこれらのあいだになんらかの相関があるのだとしたら、なにか宇宙規模での大異変が起きている可能性があるようにも思えるのですが…。