BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーウィザード

 ファントムに狙われていた女詐欺師愛美を助けた晴人でしたが、ファントムを撃退後再び愛美は消息不明に。騙されていたことを知り嘆く男3人をしり目に、凜子はもう一人の被害者である資産家の青年・山形が愛美と出会ったスポーツジムを調べ、彼女の住所を突き止めることに成功。仕事そっちのけでファントム絡みの事件に首を突っ込んでばかりで大丈夫なのかとは思っていましたが、やはり署長には睨まれてましたね。今回は結果的に、報告通り女詐欺師の確保に成功したわけですが。

 愛美が詐欺に手を染めていたのは、かつて家族と暮らしていたものの、父親が詐欺に引っかかったことで引き払わざるを得なかった家が更地にされそうになっていたので、急いで買い戻そうとしていたため。偽名すら使わなかったり同時に狭い範囲で何人もの男を騙したり、詐欺師としては粗が目立ちましたが、更地にされる話を聞いてから詐欺に手を染めたのでしょう。詐欺がきっかけて手放さなければならなかった家を詐欺で手に入れた金で買い戻そうというのもなんだかなあという感じですが、人間切羽詰まるとなりふりなんぞ構っていられませんからね。そんな彼女の心の支えである家を焼き払い絶望させようとするファントムですが、晴人は過去ばかり見ないで今を捨てるなと諭し、ウォータースタイルの力で消火、ランドスタイルの力でファントムにトドメを刺すのでした。

 事件解決後、自首を決めた愛美のもとに凜子に連れられた山形が現れ、家を買い取り、愛美が戻ってきたら自分から買い取ってほしいと告げる・・・ということで、今回の話は終わり。個人的には、この家にはもはや両親も誰もいないという現実を愛美が受け止めたわけですから、いっそ家はきれいさっぱり燃え尽きてしまっても、過去にしがみつくのをやめた愛美が絶望することなく前を向いてやり直すことを決める・・・という結末の方が、あとくされがなくてよかったようにも思えました。うがった見方をすると、結局お金で解決してしまったとも捉えられてしまいますし。

 そういえばこの話、瞬平が全く役に立っていませんでしたね。まだ7話なのにこれで大丈夫か?

 次回、度重なるウィザードの妨害についにフラストレーションの限界に達したフェニックスがいよいよ出陣、のようですね。