シリーズでは恒例である総集編。今までのシリーズではザルバの一人語りの形式でしたが今回のシリーズのザルバはあまりしゃべらないので、流牙と莉杏がシティを見下ろせる丘に母親の墓を作りながらこれまでを振り返る、という流れに。当然物語に大きな進展はなく、新たに分かったことと言えば魔導ホラーの体が魔戒騎士の鎧の材料として適していること、そして流牙と符礼法師の修業時代のあらまし。特に後者は、第1話での2人の再会の時に流牙が法師を相当嫌っていたのでそれなりのことがあったのだろうなと思っていましたが、割とあっさりと明らかになって拍子抜けでした。修行の締めくくりとして10年間共に過ごした魔戒獣を斬ることを強制された、というのはそりゃあ恨みには思うでしょうけれど、そこまでかなぁ・・・と腑に落ちない感じがします。うちのサイトの掲示板にも書かれていましたが、ホラー以外の命あるものを斬るというのも「守りし者」としての使命を背負う牙狼になるための最終試練としては納得がいきませんでした。
