BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の烈車戦隊トッキュウジャー 第11話感想

 ついに闇の皇帝姿を現す! しかし、着ぐるみ怪人ばかりの悪の組織のボスが見た目人間というのは、過去の小林脚本作品を見れば珍しいことではないにもかかわらず、意外に感じられました。そもそも特撮における悪の組織の首領というのは、最初から姿を見せているか、終盤になってからやっと姿を現すかのどちらかが大半だというのに、1クール目の終わり近くという妙に半端な時期に姿を現してしまうというのが型破りです。しかも、闇の皇帝という肩書きから想像しがちな「この世を闇に染めてくれるわ!」というステレオタイプな首領像の裏をかくように、光に対して強い関心を抱くというキャラ。ここまで意外性が盛りだくさんだと、この皇帝がどんな展開をドラマにもたらすのか、まったく予想ができません。

 そんな皇帝の強烈なキャラに隠れてしまいましたが、ネロ男爵、ノア夫人がついに前線に立ったことも十分注目すべき出来事ですね。「夫人」と聞いて「結婚してるんだ」と納得するのはまぁわかりますけど、今そんなことを納得せんでも・・・。ノア夫人の旦那はさっぱり話にも出てきませんけど、グリッタはたぶん父親似なんだろうなぁ・・・。それはともかくとして、やはり彼らも幹部に相応しい強さの持ち主ではあり、特にネロ男爵の帽子を使った戦い方が特徴的でしたね。