BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の烈車戦隊トッキュウジャー 第41話感想

 突如出現したキャッスルターミナルと、昴ヶ浜。次々に展開し混迷を極める事態。その中心にいる皇帝ゼットは・・・。

 衝撃のクリスマス三部作、堂々の完結編。もはやどこからどうコメントしたらいいかわからなくなるぐらいの濃密なドラマでしたが、なんといってもシュバルツ将軍、ノア夫人が一度に物語から退場となったことが最大の衝撃でした。娘を権力の道具として利用してきたが、最後には母として娘に自由に生きることを願ったノア夫人。力及ばずもグリッタを逃がし、ゼットが欲してやまない「キラキラ」を自分は手に入れたと笑いながら散っていったシュバルツ将軍。どちらも敵ながらあっぱれな最期でした。一方、光を求めれば求めるほどそれをあざ笑うかのように本人の意思に反して深まるゼットの闇。モルク侯爵やネロ男爵をも手にかける暴走ぶりや、秘密基地の樹を見上げながら「真っ暗だ・・・」と呟く姿には、もはや光を求めることさえ諦めた絶望さえ感じさせますが、果たしてゼットはこれからどうするのか。そして、シュバルツの墓に花を手向けたグリッタは・・・。

 シャドーライン側のドラマの濃密さにも負けず、トッキュウジャーもまた明の復帰、そしてクライナーロボ軍団を相手にした烈車ロボ総出動という、稼ぎ時を控えたおもちゃ屋さんにも優しいドラマ展開。いよいよこの物語も、終着駅が近づいてきた気がします。