BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンX 第18話感想

 喫茶店でバイトしている幼馴染に恋心を抱くワタルと、突如宇宙から飛来した宇宙化け猫ムーのお話・・・なんですが、しつこいぐらい「恋は人を惑わせる」と言っていた割には、どうも両者の物語がうまく噛み合ってなくてあまり中身のない話でした。そもそもウルトラマンマックスでの宇宙化け猫初登場回といえば、周囲の有機生命体の記憶を妨害するという宇宙化け猫の特性のためにDASHが戦闘機の操縦法を忘れたりマックスが必殺技の出し方を忘れたりと大混乱に陥った果てに、普段はアンドロイドそのものの冷静さを見せるエリーがぶち切れるというハチャメチャなストーリー展開が絶大なインパクトを誇る回。イロモノ怪獣が少なくないマックスの登場怪獣の中でも宇宙化け猫は極めつけの存在であり、こいつだけで十分話が成立するだけの力があるんですから、それを再登場させるなら無理にワタルの恋と絡めないほうがすっきりまとまったんじゃないでしょうか。結局、ワタルは彼女に対して何らアクションをとることができないままハヤトにとられちゃっただけですし。

 しかし、ムーの生態についてマックスに登場したタマ・ミケ・クロとはしっかりと差別化できていたのは評価できますね。おや、今回は記憶妨害能力はないのかなと思って見ていたら、あんなオチとは・・・。忘れられたり忘れたり、なんともややこしい奴でした。