BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の宇宙戦隊キュウレンジャー 第8回感想

 一気に五つのモライマーズを急襲する作戦をキュウレンジャーに命じるショウ司令。しかし、この作戦に一人納得のいかないスパーダは、ダイカーンが住民の食料を奪うところを目撃して戦線を離脱してしまい・・・。

 ラプターの回のときとあわせて考えると、スパーダは良くも悪くも、とにかく目の前の誰かが困っていたり危ない目に遭いそうになっているのを見ていられない人なのかな、と。それはヒーローとしては大事なことではあるんですが、時には長期的な視点を欠き、目の前の人は救えてもそれ以上の危機を招きかねない危うさをも抱えており、今回はまさにそれが顕在化してしまったという感じですね。キュウレンジャーの中でも頭が回る方であり、スティンガーと違って社交性も高い人間ながら、スパーダもまたチームの一員としての欠点を抱えていることが浮き彫りになりました。まぁ今回の作戦に関していえば、司令の作戦に従っていた方がよかったでしょうね。ダイカーンの仕事にはモライマーズの管理も入っているはずですから、モライマーズを攻撃すればダイカーンも引っ張りだせるというのが普通のはず。モライマーズが攻撃されているのをほったらかして食料の略奪にうつつを抜かしていたメシウバインダベーの方が、ダイカーンとしての行動に問題があったのでしょう。キュウレンジャーにやられなくても、イカーゲンとマーダッコに処断されていたのでは。

 そしてイカーゲンとマーダッコの前に全滅の危機に陥ったキュウレンジャーのもとへ駆けつけ、突如竜バイオレットへと変身するショウ司令。まだ1クール目も終わっていないというのに10人目が出てくるとは驚きです。司令はイカーゲンとマーダッコをひどく恐れており、イカーゲンとマーダッコもまた司令のことを良く知っているようですが、果たして指令の過去に何があったのか・・・。