BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週のウルトラマンジード 第1話感想

 ベリアルの息子という数奇な宿命のもとに生まれた、新たなる異色のウルトラ戦士・ウルトラマンジード。主演の濱田龍臣くんを見ながら、ベリアル銀河帝国でジャンボットの中で頑張っていた彼がこんなに大きく・・・と時の流れに感慨を抱かずにはいられませんでしたが、第一話にしてかなり情報量や気になるところが多かったので、箇条書きの形式で感想を述べていきましょう。

  • 冒頭でいきなり描かれる「クライシス・インパクト」。復活したベリアルはゼロをも下す強さですが、その手にはギガバトルナイザーが。おそらくは過去の戦いの中で最もベリアルが善戦した初登場の時もギガバトルナイザーを持っていたので、もしかして強いはのベリアルではなくギガバトルナイザーでは・・・と勘繰りたくなってしまいます。明らかに地球が爆発する描写がありましたが、アバンタイトルが明けるとそこで描かれるのは一見平和な地球の日常。果たしてクライシス・インパクトとは、一体何が起こったのか・・・。
  • アバンタイトルの終わりとオープニングの終わりで意味ありげに登場するウルトラマンキング。初登場であるレオ以降の作品ではウルトラ戦士たちを見守っているだけだったキングですが、ジードでは重要な役割を果たすことになるのでしょうか。
  • オンボロアパートでペガッサ星人のペガと共同生活を送る主人公のリク。もともと特撮ヒーローが好きでヒーロー願望があるというのは、ウルトラシリーズの主人公としては珍しい性格ですね。彼がバイトをする駄菓子屋で、アイスクリームの保冷ケースが壊れていないのに中のアイスが溶けていた、というのは何かの伏線でしょうか。
  • 野宿を決めた天文台の地下に導かれ、そこにあった秘密基地の所有権を譲渡されるリク。主人公が個人で秘密基地を所有するというのは、他にはメタルダーぐらいしか思いつきませんね。ウルトラカプセルがヒカリによって開発されたことはアバンタイトルで説明されていましたが、この秘密基地はいつ、誰によって、何の目的で用意されたものなのか。そして、なぜそこにジードライザーとウルトラカプセルが保管されていたのか。いずれは明らかになりますが、気になります。
  • ウルトラマンジードへと初めて変身し、スカルゴモラに立ち向かうリク。初の変身・戦闘シーンが夜間というのはウルトラシリーズではとても珍しいことですが、これもジードがベリアル、すなわち闇から生まれた存在であることを示す演出でしょうね。スカルゴモラのもととなった二体がどちらも肉弾戦を得意とする怪獣なので、初回からウルトラマンの醍醐味である怪獣プロレスをがっつりと見せてくれました。特に大きな池で両者とも水にまみれながらの戦いになったのがすばらしい。戦闘可能時間が3分間なのはいつもどおりですが、次に変身可能になるのが20時間後と設定されたのはこれまた初めてですね。今まではそのあたりはうやむやで、一度変身解除に追い込まれても割とすぐに再変身していましたけど、今後はこの設定に基づくかたちで話が作られるんでしょうか。
  • 戦いの終わった後明かされる、リクはベリアルの子供であるという衝撃的な事実。最大の謎は、そもそもなぜベリアルは子供を作ったかということですね。一般的な人間の夫婦と同じような理由で子供を作ったとは到底思えないし、かつての王や皇帝のように宇宙を支配したあかつきに王座を継承させるため、というのもベリアルの性格上考えづらいし・・・。