BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーゼロワン 40話 感想

 ついに仮面ライダーゼロツー登場回。パワーアップではなく、主人公のベルトそのものを新造するという全く新しい展開でしたが、そこに至る展開もまた、トリッキーなものでしたね。最初はこちらも何が起こっているのかすぐには理解できませんでしたが、果たして子供たちはちゃんと理解できたのかどうか。いわば、「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」でドクターストレンジがサノスに勝てる方法をタイムストーンを使って途方もない回数のトライアンドエラーを繰り返してようやく見つけたのと同じことを、イズの視点でより詳細に描いて見せたわけですが、その過程で或人の死を数限りなく見せられたことを考えれば、それは涙だって流せるようになるし、終わった後で怒るのも当然というものでしょう。人工知能であるイズだからこそどうにか乗り切れた苦行であって、これと同じことを人間の身でやってのけたドクターストレンジの株が思わぬところで上がりましたが。いずれにせよ、アンドロイドが涙を流す光景はいつだって美しい。これに尽きます。

 

 そして、ついに誕生した仮面ライダーゼロツー。ゴテゴテした最強フォームを見慣れた目から見ればあまりにもシンプルな姿ですが、アークを超える膨大なパターン予測によってアークゼロを寄せ付けない猛攻ぶりを見せることで、その強さは十分に納得のいくかたちで見せましたね。ただ、ゼロツーでも行っているのはあくまで「予測」であり、「未来そのもの」を見ることができるジオウIIには理論上及ばないというのが、やはりジオウは化け物だなぁ…。