BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第4章 感想

 メギドを倒したのにも関わらず、世界は元に戻らず、そらをはじめとする連れ去られた人達も戻らず。怪人の正体が強い再生能力を持つサンショウウオだとあたりを付けた飛羽真たちは再びワンダーワールドへと向かおうとするが、その前にカリバーによって解き放たれた本の魔物デザストが立ちはだかる…。

 

 第4話にして早くも強敵ポジションらしき怪人が登場。まぁライダーの方がバンバン新しい奴が出てきているのですから、敵の方もそれなりの奴がどんどん出てきてもらわないと間がもたないのはわかりますが。尾上やカリバーの発言から、15年前にも既に出現していて尾上と交戦していることがわかりますが、最初に出てくる強敵怪人らしく好戦的な性格のようですね。子育て王を自称する割には性格の未熟さが目立っていた尾上でしたが、今回は息子たちの救出を飛羽真たちに任せ、自らデザストの相手を引き受けて苦戦しながらも見事撤退に追い込むという、歴戦の戦士らしいところを見せてくれました。

 

 一方、ワンダーワールドへ再び突入した飛羽真と倫太郎は、読み通り再生していたサンショウウオメギドと再戦を開始。再生しただけでなく強化まで果たしていたメギドに苦戦しつつも、飛羽真にとっては初となるワンダーライドブック3冊同時使用を敢行。その結果現れたのが…筋肉モリモリマッチョウーマンの「戦う妖精さん」。いや、なんでそうなるんだよ。ワンダーにも程があるぞ。呆気にとられる視聴者を置き去りにしたまま、妖精さんは力強い雄たけびを上げながらメギドに強烈なラリアットをお見舞いし、これには強い再生能力を誇るメギドも耐えきれず爆発四散。それを見ていたそらは「面白い!」と大喜びして本の魅力を知る…って、面白いには違いないけど本の面白さとは絶対に違うだろこれは。子供に本の魅力を知ってもらうためにやるべきことは、読み書きを覚える前から絵本の読み聞かせをしたり、図書館に一緒に通ったりとかであって、間違ってもこんなわけのわからん光景を見せることではないでしょうに。こういう「子どもに本の魅力を知ってもらう」のもこの番組のテーマなんでしょうけれど、そもそも本の魅力というのは本人が実際に本を手に取って読んでみないことには理解のしようもないことでしょう。テレビ番組でやるには明らかに向いてなさそうなテーマに手を出してしまったのではないかと、早くも心配になってきましたが…。