BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ゴジラ S.P 第1話 感想

 海外では既にゴジラVSコングの公開が始まっている中、日本では日本製としては初めてのゴジラのTVアニメシリーズがスタート。劇場作品だったアニゴジはバリバリのSFでしたが、第1話を見ての本作の雰囲気は現実と地続きの日本、それも伝統的な夏祭りが行われている街が舞台とあって、どこかノスタルジックな感じもあって、いかにも「怪獣映画」という雰囲気がありますね。最近のアニメらしくちょこちょこと難しそうな用語も出てきますが、謎の洋館、謎の研究施設、謎のインド民謡を流し続ける怪電波と、要所要所にちりばめられた要素はこれまた昭和の怪獣映画に出てきそうな感じなのはよいですね。そうして怪獣映画らしく徐々に不安要素を出していったうえで、飛来する最初の怪獣、ラドン。我々の知るラドンとは異なり、鳴き声以外は姿も大きさもほぼ翼竜そのものといった感じですが、あえて小型の怪獣として出したことでのインパクトの大きさは確かにあります。そしてラスト、研究所の地下に置かれている白骨が映し出されるとともに流れる、もはや遺伝子にまで刻まれたあのテーマ曲。「TVアニメで見るゴジラ」という、長年ゴジラファンをやっていても初めての経験、その始まりとしては期待を十分抱かせてくれるものでした。長い怪獣映画を見るようで、これからが楽しみです。