BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

機界戦隊ゼンカイジャー 第15カイ! 感想

 あらゆるものをレトロなものに変えてしまうレトロワルドが出現。はじめは街の人々もいつもの異様な順応性を発揮してレトロな世界を楽しんでいたが、レトロワルドの発する電波によって、「あの頃はよかった…」と落ち込んでしまう…。

 

 とりあえず、スギちゃんみたいな上下ジーンズにグラサンという格好のジュラン、しっくり来すぎ。ロボなのになんなんでしょう、この見事な着こなし具合は。なんならもうこれから先ずっとこれでもいいぐらい。まぁそれはともかく、レトロな世界にみんなが楽しむばかりと思ったら、ノスタルジーに浸らせて思考停止に追い込むというゲゲの発案らしい底意地の悪い作戦だったというのは、相変わらず一見トンチキに見えて合理的な作戦ですね。でも悲しいかな、そんなよくできた作戦も、イカれたやり方でぶっ潰してしまうのがゼンカイジャー。今回に至ってはジュランたちキカイノイド組が一度はノスタルジーに浸りかけるも、いざ過去を振り返ってみてもろくな思い出がなく、「よかったあの頃なんてものはねぇ! 俺たちは今が一番楽しいんだ!」と勝手に復活するという、今までに輪をかけたような無茶苦茶ぶり。ある意味カーレンジャーを超えたような気がします。まぁ確かに世の中そんなにいい思い出のない人たちもたくさんいるので、「いろんな奴がいる」ことを全面的に肯定していくこの番組らしくはありますが。介人抜きで戦闘を行いレトロワルドに大ダメージを与えるものの、時間を戻してそれをなかったことにするレトロワルド。時間を戻すなんて仮面ライダーオーディンみたいな能力、一般怪人が持ってていいものじゃないでしょう。しかしジュランたちはタイムレンジャーのセンタイギアで再び時間を戻してレトロワルドを撃破。やっぱり雰囲気で能力を持たせてますね、センタイギア。

 

 レトロワルドが倒されたことで電波が消え、戦線に復帰する介人とゾックス。続けて現れたダイレトロワルドは能力で介人たちをレトロな言葉しか言えないように変えたうえで、L字型に組んだ腕からものすごく見たことのある切れ切れの光線を発射して攻撃。いや、いいのかそれ。しかるべき相手に許可をとったのかどうか、見てるこっちが関係ないのに心配になります。しかし、レトロな言葉しか言えなくなったところで特に戦闘に支障がないことに気づいた介人たちに反撃され、あっさり撃破。いつも以上にトンチキな回だったなぁ。