BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマントリガー 第14話感想

 突如として別宇宙から現れた黄金の巨人。それは、時空をまたにかけて様々な宇宙のウルトラマンたちと戦っているアブソリューティアンの戦士、アブソリュートディアボロだった。ディアボロの猛攻の前にいまだグリッタートリガーの力を使いこなせず窮地に陥るケンゴ。その時現れたのは、別宇宙からやってきたウルトラマンだった…。

 

 ウルトラギャラクシーファイトでいきなり現れ、ベリアルやトレギアの並行同位体を生み出したりユリアンを誘拐したり好き勝手やってる金ぴか野郎、アブソリュートタルタロスとその仲間のアブソリュートディアボロがトリガー宇宙にやってくるという驚きの展開。間違いなく次のギャラクシーファイトにもつながる展開でしょうけれど、放送中の作品でこれをやるというのは驚きですね。それにしても、「私は究極生命体アブソリューティアンの戦士、アブソリュート〇〇」という初対面の相手に会うたびにいちいち名乗る上に長ったらしい例の自己紹介、ディアボロもやったところを見るとアブソリューティアンという種族の正式な挨拶らしいですね。そこまで挨拶にこだわるって、ニンジャスレイヤーか。まぁこれが種族の挨拶でなかったら、この長ったらしい自己紹介は単にタルタロスの変なこだわりということになってしまっていましたが。それにしてもこのアブソリューティアンという種族、あちこちの宇宙で本来ウルトラマンに倒されるはずだった奴らの歴史を変えて仲間に入れて地道に戦力を増やしたり、怪獣を操ってあちこちの宇宙に送り込んだり、ユリアンを誘拐したり、究極生命体と名乗る割には真正面から攻めてくるようなことはせず妙にやることが周到というか慎重なんですが、今回もグリッタートリガーの力を推し量るために最初は自らは出ずにデアボリックをかませ犬として送り込むという、相変わらずの慎重ぶり。棍棒一本片手に一人で光の国に殴り込みをかけて全滅寸前まで追い込んだベリアルを見ているので、どうもこの手の策略を働かせるタイプはせこく見えてしまうのが困ったところ。

 

 とはいえ、そこは究極生命体と名乗る以上ちゃんと強さを見せるディアボロ。金ぴかのボディ、牛みたいな角、パワータイプで好戦的、「コスモ幻獣拳」とかいう技を使う…なんかどっかの黄金聖闘士みたいですね、こいつ。いまだグリッタートリガーの力を使いこなせないケンゴが窮地に陥った時さっそうと救援に現れたのは、これまた先のギャラクシーファイトでの活躍が印象に新しいウルトラマンリブット。当初は日本のファンの間でも決して有名とは言えなかったマレーシア発のウルトラマンが、日本のウルトラマンの最新シリーズに助っ人として登場するとは、本当に大出世です。登場時に赤い光の玉の姿だったのが、ちゃんと光の国のウルトラマンらしさをアピールしてましたね。コスモスのそれにも通じる東洋武術の「柔」の動きを取り入れたファイトスタイル、南太平洋の島々の原住民の戦士のような長槍と大盾を駆使する戦いぶりは、初めて彼の姿を目にした人にも強い印象を残したことでしょう。ひとまずディアボロを退けたのち、人間の姿となってケンゴの前に現れるリブット。次回、令和らしからぬ特訓…?