- 作者: 久正人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/01/09
- メディア: コミック
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新刊が出ていたので購入。
1話目は前回の「白雪姫戦争」が解決後、行き場を失くして探偵事務所の助手として雇われた「王子様」が、雇い主であるマッコイから頼まれたおむすびを手に入れるための奮闘劇。周囲の人間(というか人外)にツチノコの頭を食べる(かもしれない)と思われているマッコイが笑えます。ツチノコが脱皮してノヅチになるというのは、妖怪好きとしては面白い設定ですね。あと、オーディンの玉座を再現したレプリカで探し物を探すって、もはや占いではないと思いますが。
2話目は30年ぶりに「クニに帰る」ことになった人物から受けたある女性を探す依頼と、首を失くしたデュラハンの首を探す依頼が絡みあう話。終わってみれば綺麗な恋の話。どんな経緯で始まるにしても、恋は美しいものです。
3・4話目は、ハデスとゼウスの兄弟争いを仲裁する話。この二神、仲が悪いのは有名なのでさもありなん・・・と思いきや、意外なかたちで物語が終わり、頬が緩みました。確かにヨークシャーテリアは可愛いですね、首が三つでも。しかし、この話の中で異彩を放つのはなんといっても金角・銀角兄弟のド変態な兄弟愛。こういうキャラを思いつける脳味噌が私にも欲しいです。特に兄貴の方がヤバいですね。しかし、なぜキャラクター造形が「アウトレイジ」のビートたけしなのか・・・。
そういえば前回から気になっていたのですが、ゼウスが電気屋って、「ダイ・ハード3」のサミュエル・L・ジャクソンが元ネタなんでしょうか。