BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第10話感想

 ロゥリィに襲われかける伊丹というとんでもないところで引いた前回でしたが、そのムードは突然かかってきた電話でご破算に。ロゥリィもご機嫌ななめでしたが、私もかける相手の事情を斟酌しない電話という道具は嫌いです。

 まぁそれはともかく、大統領の裏取引によって旅館の敷地内へ踏み込むところまでは成功したアメリカの工作員たちでしたが、そこで彼らを待ち受けていたのは、見事なまでに同じ思考でやってきていたロシアと中国の工作員。まぁここまではよく考えれば予想できたかもしれない展開でしたが、そんな彼らにとって最大の不幸だったのが、当の拉致目標である少女の一人が不死身の亜神であり、欲求不満の解消もかねて身の丈を超えるハルバードを振り回して襲いかかってきたこと。結果、三ヶ国の工作員たちは仲良くなますにされる羽目に。相変わらずロゥリィの戦闘シーンは気合が入っていますが、今回の演出ではポールダンスのような動きも入っていて、ますます妖艶に。あとで自衛隊が死体回収に来たとはいえ、庭を死屍累々の地獄絵図に変えられた旅館の人たちにはご愁傷様としか言いようがありません。

 そして、いい加減よその国の人たちに追われるのにうんざりした伊丹たちは、銀座からゲートを通って特地へ戻ることに。梨紗の発案によるネットを通じた人集め、閣僚のスキャンダルを帳消しにするための首相の捨て身の辞任、妹のTV中継を利用してよその国の妨害があったことを暴露した栗林、「ほかの国の工作員と区別がつかない」という理由でCIAの工作員までまとめて取り押さえた駒門らの活躍で、無事特地への帰還に成功。ここまででちょうど原作1巻。次回からはこれまでもちょくちょく描かれていたテュカの抱えるある問題を解決することが中心となる、原作2巻「炎龍編」に突入となりますね。