BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第17話感想

 炎龍編、早くもクライマックス。辛くも炎龍の襲撃を退け、ヤオの故郷である集落にたどり着いた伊丹たちは、ダークエルフの戦士たちとともに炎龍のねぐらである火山へ。しかし、C4爆薬を仕掛けている最中に炎龍が戻ってきて、準備もままならぬまま伊丹たちは炎龍との決戦に突入することに・・・。

 原作全五巻を見回してみても屈指の派手なバトルだけあって、アニメでも気合が入っていましたね。炎龍の容赦ない攻撃の前に、炎で消し炭にされ、爪で引き裂かれ、尻尾で弾き飛ばされるダークエルフたち。モンハンでリオレウスを狩りまくっていると忘れがちですけど、ドラゴンという怪物の恐怖を改めて思い知らされます。絶体絶命の危機に陥った伊丹たちでしたが、反撃の機会を作ったのはレレイ。平素の彼女らしからぬ凶悪な笑みを浮かべて「死ね! くそったれのトカゲ野郎!」とこれまた彼女らしからぬセリフとともに無数の剣を飛ばすシーンは原作でも驚きましたが、映像になるとさらにインパクトが大きいですね。レレイが放った無数の剣が炎龍に刺さる→テュカの精霊魔法で起きた雷が炎龍を直撃、電気が刺さった剣を伝って炎龍の体内まで通電→帯電した剣が地面に刺さりケーブルに通電、C4爆薬が炸裂し炎龍にトドメ、という流れで、偶然にも助けられながらも力を合わせてついに炎龍を撃破。クエストを達成しました。

 しかし、崩落する炎龍の巣からほうほうの体で脱出に成功した伊丹たちを待っていたのは、なぜかボロボロになったロゥリィと、そしてハーディの使徒・ジゼル。一難去ってまた一難のこの展開には驚きましたけど、思っていたよりジゼルが青いですね。ガミラス人と同じぐらいだと思っていたのですが。二頭の新生龍をけしけて伊丹たちを襲うジゼルですが、そこへ救援にやってきた自衛隊が到着。新生龍はファントムのミサイルと機銃掃射で地面に叩き落とされ、自走榴弾砲の砲弾と戦闘ヘリの対戦車ロケットの一斉砲火を受けて哀れミンチと化し、なにをされたのかわからないままジゼルはすごすごと退散。ホバリングする輸送ヘリを背に悠然と歩いてくるロゥリィは、やっぱりこういう姿が似合いますね。

 とんだ荒療治となりましたが、テュカの抱えていた精神的な問題も無事解決。こんなに早く炎龍編が終わるとは思いませんでしたが、次回からは原作第三巻、動乱編へと入っていきます。もう1クールあれば五巻の最後まで完結できそうですね。