BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーエグゼイド 第7話感想

 前回の飛彩に続き、監察医・九条貴利矢の過去、特に彼が他人に対して嘘をつくようになった理由について迫る回。かつてゲーム病に罹患した同僚に告知を行い、それによって絶望した同僚が自殺同然の事故死を遂げたことに責任を感じた彼は、それ以来他人に真実を告げることを避け、嘘ばかりつくようになった・・・という、バドに負けず劣らず重い真相でした。他人の力を借りなければ全力を出せないのに他人に嘘ばかりついて信頼を失くすようなことばかりするという、一見して愚かにしか見えない行為には、そんな事情があったとは。ゲンムの変身を目撃した彼は、永夢たちの前でその正体を暴くべくレベル3への変身を遂げ、ゲンムを追いつめましたが・・・敵の方が一枚上手でしたね。再び信頼を失い、はめられた自分を笑うかのようにただの嘘つき男を演じる姿には、なんとも哀愁がありました。悲しい話でしたが、この話で彼のことがかなり好きになりましたね。誰からも信じられないまま孤独に戦うヒーローというのは、まさに仮面ライダーの最初のコンセプトそのものでもあります。バグスターについても単なる興味本位ではなく、過去への贖罪として調べているのでしょうから、他人には理解されなくとも根っこのところは至極まともな男なんでしょう。しかし社長、今回はうまく切り抜けられましたがあんなに不用意に変身するところを見られるようでは、今度こそ正体がばれるのも時間の問題のような気がします。