BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダービルド 第6話感想

 ファウストのアジトを探るため、一度は人間に戻した立弥を龍我が再びスマッシュにしてしまったことで激しく対立する戦兎と龍我。その後、氷室から引き出した情報からアジトの場所を割りだした戦兎は、龍我とともに潜入を試みるが・・・。

 悪の組織のアジトへ潜入という、ますますもって昭和ライダーっぽい展開の話。いくつかの謎も明らかになりましたね。まず、スマッシュはスカイウォールの下から噴出している「ネビュラガス」という謎のガスを人間に注入することで生み出されていること。しかしファウストが人体実験を重ねる目的は、戦兎や龍我のようにネビュラガスを注入してもスマッシュにならない特異な人間を見つけることにあり、ファウストにとってスマッシュはむしろ失敗作や副産物といえるのでしょうね。一方で肝心の「成功例」である戦兎や龍我には逃げられたというのは、同じように組織肝入りの改造人間である本郷や一文字に逃げられたショッカーを彷彿とさせますが、果たしてファウストの場合二人に逃げられたのは本当にショッカーのように間抜けなだけなのか。また、氷室とブラッドスタークが会話をするシーンもあり、やはり東都政府とファウストの間には何らかのつながりがあることが判明しましたね。

 ブラッドスタークにより明らかにされた真実に激高し、実験のために囚われていた人質そっちのけでブラッドスタークに襲い掛かろうとする戦兎。そんな彼を、マスターから戦兎もまた記憶がないことからの深い孤独を抱えていることを聞かされ、自分のことよりも人助けを優先する戦兎には勝てないと嫉妬したことを告げ、ヒーローとしての自分を取り戻すように龍我が諭す展開はよかったですね。そうして自分を取り戻し、スマッシュにされていた立弥を元に戻し人質も救出した戦兎。しかしラストに、立弥からとんでもない事実が明らかにされる。記憶を失う前、戦兎が新薬のバイトを受けに行った先は葛城の部屋であり、しかもそれは龍我が同じ場所へ向かう一時間も前のことだった・・・。