BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週のウルトラマンジード 第15話感想

 ジードとゼガンの光線の激突によって生じた次元の歪みに吸い込まれてしまったモア。てっきり異次元に吸い込まれてしまったと思っていたのですが、実際にはクルトとともに別の場所(リクたちの足でも行けるぐらいの場所)に飛ばされていただけだったので拍子抜けしました。まぁそれはともかくとして、ゼナとクルト、そしてモアの過去に迫る前回の続き。モアがAIBに入ったのはケガをして動けなくなっていたゼラン星人を助けていたところをゼナに目撃されたことがきっかけでしたが、あの顔の宇宙人を怖がらずに助けたモアは確かに善意の塊のような人間ですね。ゼラン星人も「帰ってきたウルトラマン」での初登場の時は、障碍者の少年に化けて伊吹隊長の娘と友人関係になりそれを利用してウルトラマンとMATを倒そうとしていたので、今回のクルトとモアの話と合わせると感慨深いものもあります。しかし正直なところをいえば、ゼナは自分が変わることができたように教え子であるクルトたちが侵略者以外の別の道を見つけるための手助けをもっとしてやれなかったのかとも思いました。まぁ、彼にもシャドー星をベリアルに壊滅させられてからAIBに入るまで、いろいろ苦労があったのだとは思いますが・・・。戦うための存在として育てられ、結局そこから抜け出すことのできなかったクルトの末路は、同じようにベリアルのための道具として作られながらもそれに抗い続けるリクのアンチテーゼともとれましたね。